2023年5月30日火曜日

オランダのロブさん

先日、オランダで太気拳を修行されるロブさんという方が来日。

伊藤先生とは以前から交流があり、今回もいつもの練習場所で稽古しました。


ロブさんは合気道6段。

太気拳は数十年前からやっているとのことで、

故カレンバッハ先生が率いる心武拳の古参メンバーですね。


朗らかな方で、楽しかったですが、まあ、とにかくデカい。

ひと月前にフランスで稽古した時もその体格差に圧倒されましたが、

はっきり言ってオランダ人はそれ以上という印象。

今回、ロブさんに推手の相手をしてもらいましたが、

誇張抜きで大人と子供の体格差。

ロブさん、ちょっと屈みながら私めと手を合わせてましたよ。

当たり前ですが、パワーの差は歴然。

何と言いますか、全く違う生き物相手にしているかのようでした。


フランスの時も思いましたけど、ちょっと周りより図体がデカいだけで、

『自分はフィジカルが強い』とか勘違いしているおバカな

日本人武道家はマジで考えた方が良いですよ。次元が違いますから。

そう考えると、こんなバケモノみたいな連中を相手にしていた

初期K-1の日本人選手とかはやっぱり凄かったんだな、と思います。

あの頃、階級とか関係無しに文字通り、無差別で試合組まれてましたからね。

競技としては未熟と言わざるを得ませんけども。


何はともあれ、一通り、稽古を終え、

その後は伊藤先生がロブさんを観光にご案内。

機会があれば、私めも一度はオランダに行ってみたいとは思いますが、

猛獣の中に放たれた小動物みたいな感じになるかもしれません、うーむ。



2023年5月22日月曜日

つれづれフランス道中記5

 合宿稽古二日目。最終日ですね。

午前中から基本・対人練習をみっちりこなしました。


心技館名物、伊藤先生お手製の袋竹刀稽古もやりました。

普段から伊藤先生に稽古つけてもらってますから、

持ち手の呼吸とか間合いとかはなんとなくですが慣れております。

ので、結構楽しんでもらえたんじゃないかな、と。


あと午前中には推手も行いました。

参加者の中には武道経験者の方も結構多いのですが、

まだまだ力づく、という感じがしました。

そんな中で動画でもちょこっと紹介している

クリストフさんという古参のお弟子さんは上手でした。

中国拳法をかなりやりこんでいるようで、

他の人とは全く違う感触でしたね。


実はベノワ先生からも

『クリストフは意拳の経験も長い。彼と推手をやってみればいい』

と言われておりました。


前日、昼飯食ってる時にちょっと会話しまして、

『是非お願いします!!』と言っていた次第なのであります。

推手の練習風景も動画で公開しておりますので、

興味ある方はのぞいてみてくださいね。


で、午前中の稽古が終わって時点で

帰らなければいけないお弟子さんも何人かおられました。

クリストフさんもなんかもその一人でした。

遠くから来てますからね。その姿勢に頭が下がりますよ。


昼は近くのイタリア食堂みたいなところに入り、

すげー量のピザを食いました。

ワイワイにぎやかで楽しいお昼だったのですが、

楽し過ぎて時間を忘れ、休憩時間が残り少なくなってしまいました。

少しは休まないとやばい!ということで、道場に戻るのですが、

この時、クロードさんという方が車で送ってくれまして、

稽古が始まるまで駐車場にて、車の中で待っていてもらう、

ということになりました。


『そんなことしてもらったら申し訳ない!』と言ったものの、

『いいから。いいから。大丈夫だから』と、

本当にありがとうございました💦


午後は対人練習がメイン。

攻防のパターンから徐々に自由組手へ。

ベノワ先生としてはもう何パターン重ねたうえで、

というプランがあったようですが、

アラン先生の『ジユウクミテやれ!!』という

一言で段階もすっ飛ばし。

まあ、それほど無茶なことをする方もいなかったので、

安心して行うことはできたと思います。


因みに私めは前日から

『体格も違いすぎるしオレはやんないかんね!!』

と言っていたものの、最後にベノワさんに指名され

胸を借りるはめになりました(;´Д`)


あのね、めちゃめちゃ軽くやってもらいましたけど、

もう根本的なパワーっていうのが全然違いますよ。

ローキックを軽く、ホントに軽く、チョコン!と

蹴られただけで骨まで響く衝撃でした。


日本にも手加減できない三流空手家とか

マスでも強く蹴ってくるやついますよね。

痛いは痛いけど『思いっきりでその程度か、しかもこの体格差で』

くらいにしか思わないですけど、そんなのとはレベルが違います。


ちょっと図体があるくらいで『フィジカルが強い』なんて

勘違いしているうちは外国人との差は開く一方ですよ。

どんな種目でも一流のアスリートはその辺、

きちんと意識していると思います。少し考えた方が良いですよ。


そんなこんなでしたが、無事に大きな怪我無く、稽古は終了。

動画でお見せしている修了証ですが、あれはベノワさんが発案したものです。

稽古会に参加し、楽しく共有した証としてとても良い思い出になります。

私めも大事にとってありますよ。


夜、大半の参加者とはここでお別れ。

たった二日間でしたが、本当に本当に楽しい時間でした。

イタリアから来たアントニオさん(だっけ?)とは、

『マイフレンド!!』とハグしながら挨拶しましたよ。

さすが、外国って感じでした😅


湿っぽい雰囲気は全然無かったんですが、

ベノワさんとのお別れの時はちょっとしんみり来ました。

本当に真面目で誠実な方でしてね、動画でも見てください。

伊藤先生が握手しようと手を差しのべると、

まず先に必ず頭を下げられるんですよね。

『それが礼だ!イトウ先生はフレンドリーな方だけど、

それに甘えて、最低限の礼儀を忘れちゃダメだ!!』

と、稽古の最中にも参加者に向かって呼びかけておりました。

初めてお会いしてから既に六年が経過。

数年に一度しか一緒に稽古できないのが現実ですが、

それでも我々の間には絆みたいなものを感じますよ。

『また会いましょう!本当にありがとうございました!!』

そう言って、道場の前で別れましたね。


これにて主目的であった合宿稽古は終了。

ホッとした同時に、寂しくもなりましたね。

滞在も残り一日となり、眠りについたのでありました。


              5日目 合宿稽古二日目午前


同じく午後

                

2023年5月20日土曜日

つれづれフランス道中記4

つれづれ渡仏から四日目。

この日から伊藤先生がメイン指導を務める合宿稽古の開始。


朝、8:45にベノワさんが迎えに来てくれるという約束でしたが、

伊藤先生、朝起きてからギリギリまで袋竹刀を作っておりました。

『オハヨーゴザイマース!』というベノワさんの声が聞こえた時点では、

呑気に朝飯を食っていたような覚えがあります(;'∀')


何はともあれ、稽古場所である体育館に到着。

ここLavlanetの中心部にある公共施設でありまして、

こちらのバスケットコートを使用。

五年前、岩間先生の稽古会でも同じ場所を使いました。

全く変わっておらず、懐かしかったですね。


9:30から稽古開始。動画でおおまかに見せておる通り、

初日の午前中は基本稽古を中心に行いました。

立禅・這・練・歩法といった太気拳の基本ですね。

一通り、こなして伊藤先生がじっくり見直していく、という感じでした。

立禅をとってみても肩をガチガチに力んでいる人などもおり、

おこがましいながらも注意したところ、

『いつもベノワ先生にも言われるんだ(;´Д`)』

と言っておりましたね。


アラン先生が

『いつも口酸っぱくして言ってるのに、

全然直ってないじゃないか!まだまだだな、ぷんぷん!!』

みたいな感じで鼻息を荒くしていたのを覚えています。

アラン先生、本当に太気拳への情熱は凄まじいです。


午後は対人練習をメインにメニューを組み立てていきました。

実際に動く・試す・汗をかく!!といった感じで、

なんとなくフランスではこっちの方が合ってるのかな?

という印象を受けました。楽しそうに見えましたね。


そういえば、この時、Lavlanetの市長さんが

ひょっこり顔を見せてくれました。

五年前にも来てくれたんですよね。

『私めのこと覚えてますか??』と聞いたら、

『ああ、もちろん、覚えているよ、ふむ』とお答えいただきましたが、

なんとなくウソやな、っていうのが伝わってきました😂

いえ、ま、いいんです、良い市長さんです、ありがとうございました😂😂😂



午後の練習後、夕ご飯はお弟子さんたちとも一緒にとる、

と聞いていたので、早く戻れるかな?と思っていましたが、

アラン先生と古参のお弟子さんたちが何やら話し込んでおります。

後で聞いたところ、フランス太気拳の今後について、

意見を出し合っていたとのことです。

前回の道中記にも書きましたが、アラン先生は

太気拳の発展を第一に考え、お弟子さんたちと考えを共有し、

具体的な活動に取り組んでおられます。

繰り返しますが、見習うべきです、この姿勢は。


さて、話し合いは一時間ほどにまで及び、

我々は体育館で時間を潰しておりました。

まあ、私めはクールダウンしていたので全く問題はなかったですが、

道場まで送って頂いたベノワさんは謝っておられました、いえいえ、

全然大丈夫ですから、と応えておきました。

そりゃそうですよ、色々とありがとうございます😅


夜は道場のすぐ傍にある中華料理屋さんに行きました。

ホントに歩いて一分の場所にありましてね、

『コレ、中華だね、こんな田舎町にもあるんだねえ』

なんて言ってたお店でした。

あ、失礼な言い方しましたが、田舎町である

Lavlanet って、のどかでスゲー素敵なところです。

この街に滞在できて幸せですよ、誤解なさらぬように(;´Д`)


で、この日の、夕ご飯、なんだかあんまり覚えてないんですよね。

料理がダメだったわけじゃないんですよ。

ちょっと食事中に会話しているうちに、

だんだん熱くなっていって口論みたいになっちゃいましてね。

フランスの方々と同じように日本の太気拳は

どうしたら発展できるか、というのがお題でした。

『太気拳から格闘技のチャンピオンを輩出しなきゃダメだ』

みたいな意見が飛んだので、それは違うんじゃないかな、と。


それは個人の野心の範疇であって、一選手としての話で

あれば大いに結構なことでありますが、

ことジャンルとしての基盤と発展について考えるうえでは

薄っぺらいのではないかというのが率直な印象です。

また、ネットが発達していないひと昔前であれば、

漫画や創作のエピソードを盛って、幻想を築き上げることはできるかもしれませんが、

もうそんなことが通じる時代ではありません。一時期のブームにはつながるかもしれませんけど。


一方で、皮肉にもSNSの発展で一部の小規模なコミュニティで

インスタント達人が量産されていますが、

少なくともそこは見習うべきではないでしょう。

遠からず、消え失せる現象です。


フランス、特に将来的に代表にまでなるであろう、

ベノワさんなどはまずは体系化に努めておられ、

練習会・地方セミナーなど、地道な活動にも尽力されております。

この面においては絶対的に正しいと思います。


私としては一生修行の身であり、意見を口にするなど

おこがましい限りではありますが、

真摯に取り組む方々と一緒に稽古をさせて頂き、

少なからずお力になれればなどと思い、

伊藤先生に同行した次第でありますので、

ちょっと聞き逃すことができないような心境だったということです。


という訳で、アラン先生はじめ、一緒にいたフランス人のお弟子さんたちが

『なに?どした???』と視線をよこすほどの口論みたいになり、

そのため何を食ったのか、よく覚えてないんですよね。


まあ、終盤は穏やかな雰囲気でフランス人のお弟子さんたちとも

仲良く下ネタで盛り上がったりして、そこは楽しい思い出しかないです。

その辺りは動画でもお見せした通りです。


その夜、道場に帰った後は、シャワーを浴びて、

ストレッチをやって翌日に備えました。

コンディションが何より大事。

我々はただ遊びに来たわけでは無いのですから。


ただ、この滞在・旅を大いに楽しんでいるのは確かでした。

翌日の稽古を楽しみにしながら眠りについたのであります。


             4日目 合宿稽古 初日午前 



同じく午後の稽古


2023年5月17日水曜日

格闘遊学会

昨夜は格闘遊学会でした。

20:00から開始だったのですが、

仕事の都合で少し遅れる旨は伝えていたところ、

さらにこともあろうに場所を間違えるという私めの大失態。

頻繁に使用している練習場所があるのですが、

いつもの癖で何の疑問も持たず、そちらに向かってしまい、

見事に時間と交通費を無駄にしてしまいました。


そんなこんなで21:30に到着。畑目さん、すいませんでした(;´Д`)

速攻で練習に入りました。


いつもの顔面ミットを片手に持った相手の

リードパンチをかいくぐりながらジャブを当てる練習。蹴りの打ち込み、など。

畑目さんは先日、家族さんから指導を受けた構造体を

活用しての打撃などを反復練習しておりました。

私めも考察を重ねながらコンビ練習。

失態のせいでいつもより短めではありましたが、

参加者が二人であったため、濃密な練習ができました、ヨカッタヨカッタ。


            なんとなくためになるジャブの動画




2023年5月14日日曜日

推手練習会

稽古仲間の家族さんが主催される推手練習会に参加。

つれづれはなるべく毎回参加するようにしています。


今回は格闘・遊学会 の畑目さん、あとはたびたび

一緒に練習させて頂いてる大野さん(どちらも仮名)も参加。


意拳の原則的な構造体を見つけるための

地味な対人練習をじっくり行いました。

段階を経て、ミットに向かって実際の感触・威力を確認。


私めはジムでのお仕事から直行しているため、

なんとなく打撃寄りの練習になったことがちょうど良かったです。

畑目さんは元々フィジカルで威力があるうえ、

最近、この構造が決まってきているので、

ミット受けるのが結構キツイくらい。


自分としてはなんとなく、感覚が掴めてきているので、

これを自由なリズムの中で使えるようになることが当面の目標。

打撃・推手の局面においても操れるようになりたいですね、はい。


家族さんの推手会は阿佐ヶ谷の公共施設にて。

毎月、数回行われております。

           

                意拳の推手画像 



つれづれフランス道中記3

 三日目。金曜日。


合宿稽古は翌日の土日に予定されており、この日はまだフリー。

と、いうわけで朝、ギョームさんとベノワさん、両氏に来ていただき、朝稽古を敢行。

この朝稽古、基本の確認から袋竹刀(作りかけ)、推手などを行い、

いきなり充実した内容と相成りました。

特にベノワさんの技量が5年前に比べて目を見張るほど、

上達しているのがはっきりと分かり、その性格の真面目さ、実直さが

よく伝わってきたものです。伊藤先生も驚いておられました。

因みに動画でもちょっとお見せしておりますが、

この時、『這』について結構考察しました。

『這』って、先生によって、ちょっと違ってきたりしてます。

澤井先生と岩間先生のそれとは足の着き方などが異なるし、

太気拳と意拳のそれとも微妙に姿勢が変わってます。

伊藤先生のは澤井先生のものに近いかな?

いずれにせよ、大切なことはそれぞれ微妙に異なる点から、

本質を探り当てることだと思いますし、そのためには

稽古を通して実践していくしかないと。

私めなぞには、ここで見解を述べることはおこがましい次第で、

修行を続けていくのみでございます。

でもベノワさんの工夫を凝らしながら、実践・指導していく

その姿勢には頭が下がる思いでした。


で、朝稽古が終わった後、少し時間をとって

ベノワさんによる伊藤先生へのインタビューを実施。

フランスの武道雑誌に掲載するつもりということでした。

この時の質問で印象に残ったのが一つ。

『なぜ太気拳はあまり大きく広がらないのか?』

これには伊藤先生も回答に窮してしまい、

『まとまりが無いから』的なことを言ったのですが、

ベノワさんもピントは来ない様子。


個人主義の国とか誤解されてそうですが、

少なくともフランスの太気拳修行者の方たちは

自分らの取り組んでいるもの、そして帰属意識も強く、

やる以上は技術から組織に至るまで、

きちんと体系づけることを目指しております。

太気拳を広げるためには?組織を大きくするためにはどうすれば良いか?

後でまた綴る機会があるかもしれませんが、

今回の合宿でもお弟子さんたちがアラン先生を囲み、

真剣に話し合っている姿を何度も目にしました。

これには私めも思うところありましたね。

日本側も大いに見習わなければいけないのではないか、と

おこがましくも思いますね、はい。


さて、朝稽古が終わった後は、お昼を取り、

ギョームさんの住むBelestaへ移動。

緑豊かでのどかなこの街を皆でお散歩したのでした。

私め、昔から世界名作劇場が好きだったので、

その世界がリアルに眼前に広がっているような感じで、

実に気持ちが良かったです。

途中休憩した森の中の喫茶店で飲んだ、

地元の水を使ったサイダーみたいなのも美味かったなあ。


動画には撮ってませんが、この後、

夕方にかけて方々買い物に出かけました。

伊藤先生が袋竹刀を完成させるために、

入用なものを探し回ったのですよ。包帯テープとか。

あ、あと看板を道場にかけるためのネジとかも探し回ったなあ(;'∀')


で、夜は五年前にも利用したレストランへ。

翌日の合宿稽古参加者が続々と集結。

この時、ケータイの充電が切れてて、

あんまり動画撮れなかったんですよね(;'∀')

動画に登場する女の子は店の娘さんでした。

カワイイので残り少ないケータイで撮影しておりました。


翌日からの稽古を考え、少し緊張してきたのを覚えております、

通訳もしなきゃいかんし(;'∀')


そんなこんなで三日目が終わりました。



2023年5月9日火曜日

つれづれフランス道中記2

二日目。


この日は伊藤先生たちも到着予定。

動画でも紹介しておりますが、面倒を見てくれた

ギョームさんというお弟子さんは、我々の滞在するLavlanetの隣町に住んでおり、

空港への送り迎えも受け持ってくれました、ありがとうございました。


一緒に迎えに行くかどうか、迷ったのですが、

『長旅で疲れてるんだからつれづれは休んでたら?』と、

気を利かせてくれたこともあり、道場で一人ゆっくり待っておりました。

と、言ってもせっかく木人まで備えた道場にいるわけです。

実は昼までみっちりと一人稽古しました。

やはり合宿に来たわけですからね、少し気分も高揚していたのでしょう。

站椿・這・練といった基本稽古を一通りこなし、

なんかようやく落ち着いた感じがしたのを覚えています。

あ、因みに動画で見せた木人ネタはジャッキーチェンの映画ですね。

スパルタンX、小学生の頃に初めて見た時はスゲー興奮したの覚えてます。

当時、木人のやつは何をやっているのかさっぱり分からず、

でも真似はしたいおバカな子供だった私めはテーブルの上にイスを

横に寝かせた状態からアシに向かってとりあえずバシバシやっていたものです、

おバカだったんです、はい。


その後、なお時間が余ったので道場の周りを散歩。

異国の地、全く知らない街です。

方向センスの無い私めは、帰り道に迷わないよう、

極力慎重に歩いていたのですが、結果、横道から逸れた挙句、

見事にどこにいるのか分からなくなり、一瞬慌てたものの、

ひょっと目の前を見たらロータリーに出ていた、という

いつものパターンにハマっていたのでした。


道場のあるこのLavlanetという街はトゥールーズより

さらに南に下った地域に位置し、日本にいるフランス人に尋ねても

『どこだソレ?』と言われるくらい小さなところです。

そんなとこで道に迷うなよ、と言われそうですが、

視線を少し遠くにやると壮大なピレネー山脈が見え、

空気も上手く、歩いているうちに気分が良くなり、

頭がフワリフワリとしてくるんです、ハイ。


とにかく無事に帰宅でき、少し経ったところで伊藤先生たちも到着。

実は私めが出発する当日、つまり伊藤先生は前日だったわけですが、

その時点で『飛行機のチケットってどーやって調べんの??』という

ラインが届いていたのでマジで大丈夫か???とハラハラしていたのですが、

フランスで無事に合流出来た時はまたまたホッとした次第であります。


アラン先生とも再会し、お昼を食べた後、夕方前にベノワ氏が到着。

ベノワ氏はフランス北西部のル・アーブルに住んでおり、

南部のここまではめちゃくちゃ遠い場所です。

トゥールーズまでは飛行機、その後レンタカーを借りて

Lavlanet までやってきたそうです。お疲れさまでした。

日本でもしょっちゅうビデオメールで連絡は取り合っていたとはいえ、

実際に会うのは五年ぶりです。お互い再会を喜びましたね。


動画にある通り、お昼からたくさんご馳走頂き、

ホントに腹がはちきれそうでした。

私めは午後から夕方まで再度、一人で稽古したので、

少しお腹にも余裕が出来てた筈ですが、

伊藤先生たちは結構きつかったんじゃないかと思います。

まあ、美味しいものをたくさん食べれて幸せであります。


二日目はこんな感じでした。まあ、のんびりと過ごせましたね、

『フランスにいるんだなあ』と感慨に耽れた、楽しい一日でした。



               

2023年5月7日日曜日

つれづれフランス道中記1

 早一か月経ってしまいましたが、

4月にフランスへ行って参りました。


前回、岩間統正先生にご一緒してから五年ぶり。

今回は諸事情により、岩間先生の渡仏が難しかった為、

伊藤幸夫先生をメイン講師に据えての合宿稽古でした。


遠征の模様はつれづれRyoちゃんねるで公開しております。

ここでは補足のような感じで思うがまま、綴っておきたいです。


一日目で公開している通り、飛行機はエミレーツ航空を利用しました。

それほど高くはないのですが、かねがねサービスの評判は良く、

乗り継ぎの面倒さだけ除けば本当にありがたい便でございます。

実は前回もほぼほぼ同じ便を取ったのですよ。

その時も安くて良いなあ、と思っていたのですが、

今回は折からの社会情勢の影響で倍の値段でございました😓

それはまだ仕方ないのですが、チケットを予約した際のサイトが許せん!

某〇イ・トリッ〇というサイトなんですが、予約の際にオプションで座席の位置指定など、追加料金を払ったうえで手続きしていたのですが、全く機能していませんでした。

長時間の飛行機は通路側が良いのですよ。自由に💩したいですし。

そのために往復分、計四フライト分の追加料金支払ったちゅーのに。

皆さん、予約の際にごちゃごちゃとオプションの案内がでてきたら、

無視した方が良いですよ、まったくもう。

まあ、フライトそのものは悪くなかったし、

全ては首尾よくいったので良しとしますが。


しかし東京からトゥールーズまでは遠かったです。

乗り継ぎの時間合わせて25時間半かかりましたもん。

Blaganc空港に降りて、あちらのお弟子さんのお顔見た時、すげーホッとしました。

そういや、行く前はフランス全土で大規模なデモ・ストライキなんてのも

心配の種でしたが、いざ、着いてみれば全然影響も無かったです。


動画で紹介しているBelestaという街が

めちゃくちゃのどかで素晴らしくてねえ、

こんなところに別荘かまえて一か月くらい籠って

毎日稽古できたら幸せだろうなあ、なんてこと考えておりました。


滞在中に宿泊していた道場なのですが、

最初話に聞いていた時はなんだかピンと来ず。

『道場に泊れ!』と言われて、道場に泊る?雑魚寝???

みたいに思っていたのですが、想像していたようなものとは違い、

一般のアパートのリビングを道場として改装しており、

それ以外の部屋は普通の居住用なのです。

であるので、冷蔵庫やシャワーもついており、普通に生活できる

設備が整っていたということなんですね、ありがたいことです。

稽古し放題のウィークリーマンションみたいなものでスゲー良かったです。

一日目の夜はここで一人で泊まり、なんか暗くて心細かったの覚えております😓


 

             

ありがたいブログ

ネットサーフィンをしているうちに 意拳を研究されている方のブログを見つけた。 ⇒ 意拳浅談 王薌齋先生の著書『意拳正軌』を始め、 様々な論文の翻訳を載せてくださっています。 ありがたや ありがたや。 凄い勉強になるし、改めて読んでみると意拳って、 深く研究されている方が多く、それ...